ショートショート:四天王とシルフィーと。
「ステンノ。ここに魔法杖刺すんだってさ」
「りょーかい、っと」
ステンノ。既に長い付き合いの妖精からそう呼ばれた少女、四天王はその手にしていた杖を指示通りの箇所に突き刺す。
「なにも起こんないね」
「そうだね…………」
二人が不審げに顔を見合わせた時。大地が揺れた。
杖を中心にして地面がひび割れる。杖の輝きの光がそのまま地面へと流れ、複雑な電気回路のような文様を描いていた。
「やった、ステンノ! これで左足の秘宝が手に入るんじゃない?」
「そう楽観的になるのはどうかな、こういうところってのは最後に一番面倒な罠があるってのは常識だから」
出会った頃となんら変わらぬ相棒の楽観的な姿勢。四天王はそれに何度も助けられたなと、ふと思い返す。
「ほら、出てきた」
「でもワタシたちなら、らくしょーらくしょー!」
そうだね、と心で相槌を打ち返し「じゃあ次もやろうか!」と相棒に頷き返すのだった。
「ステンノ。ここに魔法杖刺すんだってさ」
「りょーかい、っと」
ステンノ。既に長い付き合いの妖精からそう呼ばれた少女、四天王はその手にしていた杖を指示通りの箇所に突き刺す。
「なにも起こんないね」
「そうだね…………」
二人が不審げに顔を見合わせた時。大地が揺れた。
杖を中心にして地面がひび割れる。杖の輝きの光がそのまま地面へと流れ、複雑な電気回路のような文様を描いていた。
「やった、ステンノ! これで左足の秘宝が手に入るんじゃない?」
「そう楽観的になるのはどうかな、こういうところってのは最後に一番面倒な罠があるってのは常識だから」
出会った頃となんら変わらぬ相棒の楽観的な姿勢。四天王はそれに何度も助けられたなと、ふと思い返す。
「ほら、出てきた」
「でもワタシたちなら、らくしょーらくしょー!」
そうだね、と心で相槌を打ち返し「じゃあ次もやろうか!」と相棒に頷き返すのだった。